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猶予、いざよい。

十六夜(いざよい)

十五夜の月よりためらいがちに出てくる

十六夜の月。8月16日の秋の月。

 

猶予(ゆうよ、いざよい)

 

先延ばしにしている。

すぐ手につかない。

そうなると頭の片隅にずっと

置いておかなければならないことになる。

 

人の思考はどんな小さなことも

順繰り巡らせている。

先延ばしにしている

面倒な、やらなければならないもの

に対して片付くまで

思考の時間が費やされることになる。

無駄は増える一方だ。

 

先延ばしにするのは

それが嫌で仕方ないからだ。

嫌だと言いたい。でも言えない。

 

何にしても

嫌だ。助けてほしい。無理だ。別案で。

決めたくない。認めたくない。

痛みが伴う。

 

ただ時間は誰にとっても一番に大切なものだ。

自分の時間も相手の時間も

猶予は勝手だが、

それに見合う時間はどれだけか

すぐに決断しよう。

そこも猶予を与えてしまうと

泥舟で沈む。

 

簡単なことは

途中経過の気持ちを伝えることだ。

自分で葛藤して決断するのを先まで待たず、

これが嫌だ、これがしたい、

そう伝えることで

先延ばしにすることは無くなる。

 

猶予う心お心置きなく。